[1] 星状神経節ブロック サマンサ 【2006/11/29 13:48:52】
今までも星状神経節ブロックについては、いろんな方から情報が寄せられてきたと思いますが、先日も話題に出ていましたので、もし参考になればと書き込みします。
僕は麻酔科通院にて、週に1度で20回ブロックしてもらいました。突発性難聴はまだ原因の分からない病気で,種々な説がありますが、内耳の血行循環不全説とウィルス感染説の2つが有力です。星状神経節ブロックは突発性難聴の原因が内耳の血行循環不全によるものとの上で、内耳の血行を施すことを目的として行われているように思われます。
項部、頚部、上肢などを支配している交感神経をブロック(神経伝達の遮断)することにより、末梢血管を拡張させます。局所麻酔剤とステロイドを混合させて注射しますが、ステロイドは麻酔科の先生の考えにより、3回に1度は抜きました。体の中にある星状神経節を狙って注射するため、はずすこともあります。上手く当たれば、注射をした側の頬や上肢が温かくなったり、麻痺した感じになったり、声がかすれたり、出にくくなる、瞳孔縮小(鏡を見ると片側の瞳孔が縮小して見えます)などの症状が出ますが、これらに関しては2〜3時間でもとに戻りますし、大して心配もなく、かえってこれらの症状が出ないときは、注射がはずれたなと考えてもらっていいと思います。心配されるのは、間違って注射針で総頚動脈(星状神経節のすぐ近くを通っています)を傷つけてしまったり、気胸(肺に穴を開けてしまう)、ほかの神経麻痺を誘発してしまうことですが、頻度としてはかなり低いと思います。
星状神経節ブロックを行う前に2人の医師に相談しましたが、1人はあまり効果はないだろうとの意見でした。もう1人は突発性難聴には有効だろうと意見してもらいましたが、20回のブロックが終わってから再度相談したら、20回もブロックして効かないのなら、それ以上やっても効果は期待できないだろうとの意見でした。また麻酔科の先生もブロックはして上げられるけど、突発性難聴に効くかどうかは分からないと懐疑的でした。星状神経節ブロックは花粉症や顔面神経麻痺には有効ですが、突発性難聴に対しての効果は疑問です。
僕は20回ブロックしてもらいましたが、上記のような症状が出て注射がばっちりと当たったなぁと実感できたのは、2回に1回ぐらいでした。後遺症改善の効果があったのかどうか、はっきりとは分かりませんでした。取りあえず、後悔のないようにやれることはやったというぐらいでしょうか。
麻酔科の先生に星状神経節後の飲酒と運動について質問しましたが、全然問題ないとの返答でしたので、ブロック注射後に呑みに行ったこともありましたし、テニスなどのスポーツもしました。僕の場合、自宅で酒を呑んで症状が悪化するようなことはありませんでしたが、お店などに呑みに行くと、うるさくて体も疲れて、耳閉感や聴覚過敏などの症状が悪化しました。スポーツも発症直後は過度にすると、眩暈や吐き気、息苦しいなどの症状がありましたが、最近ではスポーツをしているときには耳閉感を忘れることができますので、適度にしています。
また、注射による副作用を心配されるようでしたら、星状神経節ブロックは注射でなくても、同じ効果が鍼灸の鍼やレイザー治療器による照射でも期待できます。鍼ではブロック注射と同じような事故が心配されますが、レイザー治療であれば、そんな事故もまず起こらないと思います。お近くの整形外科などでレイザー治療器が置いてあれば、ご相談されるのも良いかと思います。
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[2] Re:星状神経節ブロック ソルジャーブルー 【2006/11/30 18:46:39】
詳しく、たくさん書いてくださってありがとう!
新たな患者さんが次から次に訪れるので、何度も繰り返し同じようなことを書いてるんですが、まとまった書き込みをしていただけると、情報を求めている人が非常に助かると思うんです。感謝してます☆ |
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[3] ソルジャーブルーさんへ サマンサ 【2006/11/30 20:09:03】
どういたしまして。少しでも、この掲示板を見ている人のお役に立てればと、書き込みさせていただきました。また、参考になるようなことがあれば、おじゃまさせてもらいたいと思います。皆さんが、こんな病気から開放されることを願っています。 |
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