闘病記1=発症編=

それは、仕事帰りの電車の中から始まった。
「地球へ・・・」のソルジャー・ブルーは大きな補聴器をつけてましたね。
ソルジャーブルーとゆーハンドルの人が聴力を失ってもあまり不思議ではないような気もします。
ちなみに、ジョミー・マーキス・シンもナスカで聴力を失っちゃうんですよ、思い出しました?
ソノハナシハ\( ̄ー\)(/ー ̄)/オイトイテ

さて、元気なみなさんも突発性難聴とはを読んだら、“突難?自分には関係ないサ”と思えなくなってきたでしょ?少し参考になると思うので、ボクが発症時に味わった恐怖をお話しましょう。
気の弱い人はトイレに行ってから読んでね♪〜( ̄。 ̄) アレはね、マジ怖かった。。。

それは、2005年1月19日(水)の夜、仕事帰りの電車の中から始まった・・・。
運良く席が空いてて、座って「夕凪の街 桜の国」というマンガを読んでおりました。
“なかなか、ええマンガやぁ”と感動していると、右耳が詰まったような感じがしてきて。
耳鳴りまでしてきて、次第に耳鳴りが大きくなっていくんですわ(>_<")そのうち電車の音と共鳴して耐えられなくなってきたんです。さらに右耳付近に激痛が!あまりの激痛のため耳なんだか頭全体なんだかわからないくらい。追い討ちをかけるように激しいめまいが!マンガを読んでる場合じゃなくなって、うつむいて耳の激痛に耐えていました。 約30分後、電車は最寄り駅に着きました。

やっと駅に着けたのでホッとして立ち上がったんですけどね・・・歩けないんだなコレが。
降車しようと思っても足元がフラフラしちゃってまっすぐ歩けないんだぁ。ヨロヨロしながらなんとかホームには降りれたけど、エスカレータによっかかって1階上がるまでがやっと。
改札までたどり着けず、エスカレーターの横の壁に寄りかかり10分くらい立ち尽くしたのでした。
・・・はい、マジで死ぬかと思いました(>_<) それなりに楽しかった日々が走馬灯のように浮かんでくる中、このように↓考え続けました。症状がとっても辛かったのに(辛かったから?)よーく覚えています。
強烈な症状だよな。脳腫瘍とか脳梗塞とかで、もう助からないんだろうな。ここで座り込んだらカッコ悪いな。救急車で運ばれて、緊急に開頭手術かなんかして、もう家に帰れないんだろうな。
妻と子どもには会えないまま永眠だろうな。財産は何もないけど遺言って若くても必要だな。
生命保険いいのに入ってればよかった。県民共済の一番安いのしか入ってないから葬式代だけで消えてしまう。子どもの高校進学はどうなるんだろ。いい親だったし好きで死ぬんじゃないから許せ。妻が働いてるからどうにかなるかもしれないぜ。妻はまだ若いんだから、きっと誰かいい人と再婚できるよな。でも、こんなに男前で優しいダンナはいないぜ。しかしねえ、死って急な話だよな、それなりに楽しい人生だったんだから諦められるけどさあ。あんまり急に来られても困っちゃう。それにしても・・・こんなに大勢人がいるのに、座り込んだり転がってたりしたらカッコ悪いじゃん。
気を失うまで意地でも立ち続けてみせようじゃないか!”
と、まあ、カッコつけて立ったまま、そーゆーことを考えてたんですね。
でもね・・・すっかり死ぬ気でいたのに、10分も立ってたら少し楽になっちゃったんだなコレが。
直ちには死なないと分かり、次に考えたのは“病院より自宅で死にたい” 
なんとか改札を出て・・・ヨロヨロしながら、フツーにバスに乗って帰っちゃいました。
家には中学生の子どもがいたけど、元気に遊んでたので、「あのさー、オレ、今夜死んじゃうかも」とも言えず、ひとり静かに眠りました。“二度と目覚めないかも”と思いつつ・・・本当に死ぬかと思った(ノ_-;)ハア…
有名サイトの「死ぬかと思った」と違い笑えない。ねえ、笑えないでしょ?
いや、アレも笑えないけどね。。。
さて、翌日(1月20日)起きたら・・・これは今でも不思議でしょうがないのですが、何事もなかったように元気に起きれたんですわ。まあ、元に戻ってたので働きましたよ。フツーに。でも心配だから午後、職場付近の耳鼻科に通っていろいろ検査してもらいました。でもね、聴力も含め何も問題なし・・・。先生も困って「何も問題ないですよ。だから原因もわからないですねえ」と言ってましたわ。
ところがそれから30分も経たないうちに、戻った職場で・・・再びアノすべての症状が襲ってきたのだ!
死に至る病じゃないものの、とってもたいへん!スグに大きな耳鼻科に行こう!
どうです、怖かったでしょ?死にませんでしたけど♪〜( ̄。 ̄)
その後、突発性難聴と診断され入院し、退院した今も通院しています。
入院や治療、通院の模様は後日アップします。そーゆー情報の方がきっとお役に立ちますね。
病院でステロイド点滴、高圧酸素療法、神経節ブロック注射などの治療(上記「とつなん日記」または大阪労災病院耳鼻咽喉科のサイトに詳しく解説があります)
をし、鍼灸院でハリもやりましたが、結局治りませんでした。

右耳の聴力は完全に失くしており、今も聴力検査ではどこをとっても見事に110db以上・・・スケールアウトとゆーヤツです。何も聴こえません。目が覚めて眠るまで耳鳴りはうるさいし、いつもフラフラしてるし、無理して働いたら激しい回転性のめまいに襲われちゃうし〜。いやーもー大変(◎-◎)
いま(4月)、ボクは半日だけのリハビリ勤務をしています。まだまだその程度しか働けません。
※リハビリ勤務も5月に入り、夕方5時までと延びてきました。
2005年7月現在、ほぼ通常の勤務に戻りました。多少は残業もしたりして。
2006年2月現在、完全に職場復帰して元気に働いてます!フラフラとめまいはなくなりました。
みなさんのおかげです。ありがとうヽ(`▽´)/

とにかく、心優しい人ばかりの、いい職場に恵まれてよかった。
きれいなお姉さまにお見舞いにも来てもらったしね(* ̄∇ ̄*)エヘヘ
左耳は普通に聞こえています。電話も問題ないのでどうにか働き続けられそうです。
ちなみに、突難は、みんながみんな、こんな激しい発症の仕方をするわけではありません。
ボクのお友達は、仕事中に電話をとったら受話器から何も聞こえなかったので気付いたそうな。

まあ、とにかく。急に耳が聞こえなくなったら、一秒でも早く大きな耳鼻科に駆け込むことが重要だと思いますねえ。都内だと、都立荏原病院ならば、ステロイド等点滴はもちろん、高圧酸素室があり、神経ブロック注射の上手な先生もいるので、考えられる一通りの治療が可能です。おまけに医師の許可があれば、入院中でも新橋の一掌堂治療院に鍼を打ちに行くことさえ可能です。
しかし!荏原病院みたいな耳鼻科は例外です。他の病院には突難に詳しくない耳鼻科医師は多いのです。手遅れになったらタイヘンだから病院はよーく選びましょうね!突難はとにかく急いで治療を開始しないと手遅れになる病気ですからね。また、病院によっては治療が点滴のみ、というところも多いです。“ぜひステロイド以外の治療も受けたい”と思っても荏原病院東京医科歯科大学病院ほど充実した病院は多くないので要チェックですよ。


1.神経節ブロック注射について
神経節ブロック注射(SGB)が受けられる医療機関は、日本麻酔科学会や日本ペインクリニック学会のウェブサイトに記載されてます。サイトで検索できますよ。
日本麻酔科学会⇒  http://www.anesth.or.jp/
日本ペインクリニック
学会⇒  http://www.jspc.gr.jp/

神経節ブロック注射(SGB)は、必ずしも健康保険の適用があるわけではありません。
都道府県によって違っているようです。下記サイトでは、神奈川県の例として、横浜のペインクリニック医院の院長先生がサイトの中の、(保険制度について)で問題点を指摘しておられます。
横浜痛みのクリニック⇒  http://www.pain.jp/