闘病記4=再生医療編Part1=

立って歩け 前へ進め あんたには立派な足がついてるじゃないか
(ガンガンコミックス「鋼の錬金術師」第1巻92ページ)
いやー、鋼の錬金術師、いいですねー。
発症時、駅構内で死を覚悟したとき、頭に浮かんだのが↑のエドワードのセリフ。
退院時、“一生治らなくても負けるもんか!”と決意したときにも浮かんできました。
退院時には生きて生きて生きのびて もっと錬金術を研究すれば ボクたちが元の体に戻る方法も・・・
それなのにその可能性を投げ捨てて死ぬ方を選ぶなんてそんなマネは絶対に許さない!!」
(同GC第2巻128P)
というアルフォンスのセリフも浮かんできて力がわいてきましたね!
確かに現在の医療ではボクの聴力は戻ってきませんでした。でもあきらめません。ボクも、立って歩き前へ進みたいと決意を固めました。可能性を投げ捨てることは絶対しません!
いま、ボクは賢者の石ではなく!?内耳再生医療に期待しています。他の科学的な治療法が開発されればそれにも挑戦することでしょう。妙な宗教やいかがわしい民間療法などに頼らずとも元の体に戻る方法があります。
再びタトゥを両耳で、ステレオで聴きます!ZARDやアニソンも必ず聴いてみせます!
耳鳴りなんか消えた後で、夏休みにハバロフスクでのんびり過ごしてみせます(*^_^*)
再生医療は現実的な選択。
総額675億円の国家プロジェクト!

世界中で再生医療の研究は進んでおり、ボクが元の体に戻れる可能性があります。内耳再生については日本再生医療学会のサイトや文部科学省「再生医療の実現化プロジェクト」を参照してください。文部科学省ナノテクノロジー総合プロジェクトセンターのページの下の方に「再生医療の実現化プロジェクト」について、という総合科学技術会議のPDFファイルがありますので見てください。

※総合科学技術会議は、内閣総理大臣及び内閣を補佐する「知恵の場」として、我が国全体の科学技術を俯瞰し、各省より一段高い立場から、総合的・基本的な科学技術政策の企画立案及び総合調整を行うことを目的とし、平成13年1月、内閣府設置法(平成11年法律第89号)に基づき、「重要政策に関する会議」の一つとして内閣府に設置された。


このPDFファイルは文部科学省によるプロジェクトを、総合科学技術会議が“各省より一段高い立場から”評価した文書です。以下抜粋します。
(1)総合評価 再生医療は従来の治療法を革新する可能性を秘めている。各種疾患や障害において、機能が低下ないし欠損した組織や臓器を再生することが出来れば、根治療法として治療成績を飛躍的に向上させることが可能となる。
再生医療は、高齢社会を迎える先進諸国はもとより、将来的には世界中の医療に大きな貢献をもたらすものと考えられる。わが国は再生医療分野において、多くの科学技術的知見を蓄積し、高い潜在能力を有しているが、先進諸国の多くが再生医療分野への取組みを強化し、世界的な競争が激化している。このような状況において、国として当該分野の研究開発を積極的に推進し、基盤的な知的財産権を確保するとともに、国際的にも主導的な役割を果たすことが重要である。


そもそも「再生医療の実現化プロジェクト」は、平成15年度予算概算要求において文部科学省が新たに実施することとした研究開発であり、研究開発期間15年、研究開発費総額675億円の大規模新規研究開発なんです。675億円!小さな額ではありません。
国家的なビッグプロジェクト!内耳に限らず再生医療を切に願う人々が大きく期待するのは当然ですね!
再生医療は皮膚のように有名なものもあるし、現実的な治療法として期待されているものです。
ボクら患者がこの研究を応援し推進していくことは、基盤的な知的財産権を確保するとともに、国際的にも主導的な役割を果たすことにもつながり、自分自身の健康を取り戻すだけに留まらず、世界の医療に貢献し、国益にもかなうではありませんか!
ガンガン応援していくべきだと思います。さらに言えば知的財産権の問題は日本経済にとって死活的な問題です。

世界的な競争に負け外国に遅れをとれば患者にとっても治療費が高くなるなど深刻な問題が発生するのですから、「再生医療」、だけでなく側も大いに推進していきましょう。
(ズバリ。アメリカに全部遅れを取っていてはダメです!)